食事の「だらだら食べ」に気を付けよう!
投稿日:2021年1月18日
カテゴリ:予防歯科
お休みの日は、ついジュースやアイスクリーム、スポーツ飲料を摂取する機会が増え、お菓子もついダラダラと食べてしまいますよね。
そこで今日はダラダラ食べやダラダラ飲みをすると歯はどうなってしまうのかお話しようと思います。
まずは下の図(ステファンカーブ)をご覧下さい。
※ステファンカーブとは・・・ステファンさんが発見したプラーク(歯垢)のphの変化で酸性から中性に戻るまでに要する時間を表しています。
ステファンカーブ
規則正しい食生活をした場合
お口の中のphは基本的に中性で保たれています。
飲食をするとプラーク中のphは酸性に傾き、脱灰がはじまります。歯の表面にある、エナメル質が溶け出す酸度はph5.5です。
これがむし歯の始まりです。
しかし、しばらくすると唾液の働きにより徐々に中性へ戻り、再石灰化されます。
酸性から中性に戻るまでに要する時間は約20分から1時間といわれています。
間食の回数が多い食生活では脱灰の時間が長く、再石灰化の時間が短くなり、むし歯になりやすいのです。
また、近年では健康の為、お酢を飲料として飲まれる方が増えています。
お酢は口腔内を酸性にし、虫歯のリスクを高めます。
3つのむし歯要因
「歯の質や形」「食べ物(糖分)」「むし歯菌」
この3つの要因が重なった状態のまま経過するとむし歯が進行します。
むし歯のリスクを減らすには
① 回数を決めて間食を減らす
飴やガムを口の中にダラダラいれてませんか?
缶コーヒーやジュースをチビチビダラダラ飲んでませんか?
② むし歯菌(歯垢)を減らす
食後の歯磨きや洗口ができていますか?
③唾液を増やす
食事はゆっくり食べ、しっかり噛み、唾液を増やしましょう。
お子さんに、嫌なむし歯の治療をさせないためにも、大切な自分の歯を守るためにもむし歯になるリスクを減らして、よりよい環境を整えたいものです。
甘いものの誘惑がたくさんありますが、水分補給にはお茶やお水を持参して、少しでも歯が脱灰する時間を減らしましょう。
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