おやつの習慣とむし歯予防
投稿日:2020年6月17日
カテゴリ:予防歯科
みなさん、特にお子さんはおやつや甘い食べ物は好きですか?
「甘い食べ物はむし歯になりやすい」などといわれることがあります。それは、なぜかご存知ですか?実は、食事や間食のあとにはむし歯菌により酸が作られて、その酸の作用により歯が溶けてしまいます。この時、お口の中は酸性に傾きます。時間が経つと唾液により元の正しい中性に戻ろうとします。
しかし、おやつを頻繁に食べたり、ジュースや飴などずっと甘い食べ物がお口の中にある状態だと、どうなるでしょうか?お口の中が中性に戻る間もなく、常に酸性に傾き、歯が溶けて、沢山むし歯が出来てしまいます。
特にお子さんのむし歯予防のためには、以下の3つに気をつけましょう。
①間食は時間と回数を決める
1日の中で、おやつは大切です。ただし、長時間かけてだらだら食べると、お口の中は常にむし歯菌が酸をつくり続けていることになります。時間を決めて規則正しく間食を楽しむようにしましょう。
②おやつの中身にも要注意!
お口の中がネバネバしたり、ずっと甘いものが残るような食べ物はむし歯のリスクが高くなります。例えば、飴、キャラメル、グミ、チョコレートです。また、甘い乳製品やジュースなどの飲み物にも要注意です。
逆に、飲み込んだらお口の中から無くなったり、食べ応えのあるものだと、満足感もありオススメできます。例えば、おせんべいや果物などです。
おやつを"やめる"のではなく、おやつの種類を"変える"ことでむし歯を減らすことは出来ます。
③「食べたらみがく」を習慣に
歯垢(ばい菌の塊)がついた歯の表面は、食事や間食のたびに酸にさらされることになります。「食べたらみがく」習慣を身に付け、歯垢のないキレイな口を保ちましょう。外出時など、どうしても歯みがきができない時は、お茶や水でうがいをしましょう。
他にも、就寝前には必ず歯ブラシをする、バランスの良い食事を心がける、よく噛んで食べるなど、生活に取り入れて頂きたい習慣はまだまだあります。
むし歯予防や生活習慣について気になることがありましたら、診察時などにお気軽にご相談下さい。
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