女性ホルモンの変化で歯周病に! 投稿日:2024年3月7日 カテゴリ:歯周病 歯周病は、誰もが羅患する可能性のある病気です。しかし、その歯周病に男女でかかりやすさに差があることをご存知ですか?この差の原因は「女性ホルモンの変化」によるものです。 ①思春期 思春期になると、女性ホルモンの分泌が増え始めます。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの増加により、歯ぐきの血流量が増え代謝が活発になります。これにより歯垢などの刺激物に反応しやすく、歯周病にかかりやすい状態となるのです。 また人間関係や進学などによる環境の変化や、テスト勉強の睡眠不足などのストレスを抱え始めるのも思春期の特徴です。ストレスは、免疫力を低下させ口腔環境の悪化にもつながります。 ②妊娠・出産 妊娠すると女性ホルモンは急激に増加します。 歯茎は腫れやすく敏感な状態になり、口腔内の自浄作用が低下し、妊娠中のつわりなどで十分に歯磨きやうがいができないということが起こり歯周病リスクが非常に高い状態とされています。 妊娠期の歯周病は、早産や未熟児・低出生体重児となるリスクが高まるので、セルフケアもしっかりと行いつつ、歯科健診の受診がとても大切になります。 ③更年期 更年期になると女性ホルモンの分泌は低下します。エストロゲンという骨密度の低下を防ぐホルモンの減少により、歯を支えている歯槽骨ももろくなり歯がらぐらつき抜けやすい状態になります。唾液の分泌量低下でドライマウスも引き起こし、口腔内の自浄作用も低下し歯周病リスクを高めます。 ブラッシングやフロスなどによるセルフケアと、プロによる定期健診で歯周病予防を行っていきましょう。 ■ 他の記事を読む■ « 口呼吸 国民皆歯科健診で健康寿命を延ばす »