歯をぶつけて抜けてしまった時は
投稿日:2021年8月25日
カテゴリ:歯科治療全般
スポーツ中の接触や交通事故などで顔をぶつけた際に、歯が抜けてしまうことがあります。
特に小さなお子さんなどは運動機能の発達段階にあるため、転倒しやすく、受傷するリスクも上がります。
歯が抜けてしまった際に、抜けた歯を元の場所に戻す治療を「再植」といいます。(歯や骨の状態によっては適応できないケースもあります。)
今回は「再植」の成功率を高めるために、歯が抜けてしまったときに行うべき対応についてお話させていただきます。
抜けた歯は乾燥と熱に弱いことが知られています。
抜けてから30分以上乾燥状態に置かれた場合、再植の成功率が低くなると言われているため、出来るだけ早く保存液に浸すことが望ましいです。
ここで使用する保存液ですが、ご家庭にあるものでは牛乳が適しています。何もない場合はご自身の唾液に浸すことも一つの方法です。
一方で水道水は有害となる可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。
つまり、受傷直後はできるだけ早く歯を牛乳などに浸して保存し、お近くの歯科医院を受診してください。
そうすることで、抜けてしまった歯を元に戻せる可能性が少しでも高くなりますので、頭の片隅に留めておいてください。
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