国民皆歯科健診で健康寿命を延ばす
投稿日:2024年3月9日
カテゴリ:予防歯科
みなさんは「国民皆歯科健診」という言葉を聞いた事がありますか?
最近、テレビや新聞でもよく見たり聞いたりする言葉だと思います。
「国民皆歯科健診」とは、歯の健康を維持して他の病気の誘発を抑え、健康寿命を延ばすことで医療費の抑制を目指すことを目的として、政府が全国民に毎年の歯科健診を受けてもらおうとする動きが高まってきています。
日本人では、40歳以上の約8割が歯周病の症状を持っているとされます。
歯周病菌の感染によって歯周組織の炎症が進行し、口のなかの粘つき、歯磨きの際の出血、口臭、歯茎の腫れ、歯肉の痛みなどの症状が現れます。
進行すれば歯が抜け落ちることもあります。
最近の研究で、歯周病が誤嚥性肺炎、動脈硬化、心臓病、脳卒中、糖尿病、早産、関節リウマチ、アルツハイマー病などの病気と関係があることがわかってきました。
歯周病に限らず、歯科疾患は進行して重症化すると治療する内容が増え、それに伴って医療費の負担も大きくなります。
国民皆歯科健診を通して早期に疾患を発見できれば、重症化予防・早期治療により医療費負担を減らすことも可能です。
進行してから治療に行くより、通院回数も抑えられるでしょう。
政府による国民皆歯科健診の導入は令和7年を目安に検討中とされていますが、本格的な制度の開始を待たずに、ぜひご自身のタイミングで歯科健診の受診をスタートすることを検討してみてはいかがでしょうか?
自分自身の歯を残すことは、食べる楽しみ以外にも、噛むことによる健康増進にもつながります。
人生100年時代と言われる現代日本に生きる私たちにとって、歯を守ることは健康寿命を伸ばすための急務とも言えるかもしれません。
あおば歯科クリニックでは患者さまにお口の定期管理をお勧めしております。
お口の健康と全身の健康のためにもぜひ定期管理を受けていただきたいと思います。
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