お子様の定期管理について
お子様の歯が大人の歯(永久歯)に生え変わるまでの時期は、実はとても大事な時期である事をご存知ですか?
この事をお話しする前に、まず、虫歯や歯周病がなぜ起きるのか?をきちんと理解していらっしゃる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
・甘いものを食べすぎたから?
・歯磨きをしなかったから?
・成長と共になるものだから?
こんな事を考えている方は多いのではないでしょうか…
でも、実はこれらは大元の原因ではありません。
本当の原因は、「お口の中の細菌が悪さをするから」なのです!
基本的にお口の健康を守るには、お口の中にいる細菌の数をコントロールして、悪い影響を及ぼす細菌をなるべく減らしていく必要があります。
そのためには食育や歯磨きが大切で、ご家庭ではできる事に限界があるので、歯科医院へ通院し、お口の中の環境を健康に保つ必要があります。
特に子どもの歯(乳歯)は、歯のエナメル質が薄く、むし歯菌の影響を受けやすいため注意が必要です。
そして、乳歯の時期にむし歯を放置すると大人の歯(永久歯)が生えてきても、お口の中の細菌の状況が変わっていないので、そのままお口の中の健康状態は悪化していきます。
近年は、お口の中の健康についての広報活動も浸透してきたため、
「大人の歯(永久歯)が生えるから、子どものうちは虫歯になっても大丈夫」
などと思っている人は減ってきているとは思いますが、それでも、ご家庭の中でできることは限界があり、お子さんのお口の中は、常に虫歯・歯周病リスクにさらされています。
歯科医院で行う小児歯科治療は、主に下記のような事を行います。
・全体的なお口の中の健康状態のチェック(歯と歯茎など)
・虫歯リスクチェック
・レントゲンや口腔内写真の撮影
・歯磨き指導
・食育など、保護者の方へのアドバイス
・クリーニング(PMTC)やフッ素塗布などのメンテンナンス
もちろん、一回通ったら終わりではなく、お口の健康を維持していただくために定期的に通院をしていただく事が望ましいです。
症状により変動しますが、1か月~3ヶ月おきに通院する事をおすすめしています。
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