妊娠と歯周病の関係
投稿日:2020年5月13日
カテゴリ:歯周病
みなさんは歯周病と早産・低出生体重児出産(妊娠週数が37週未満・出生体重が2500g未満で産まれること)が関係している事はご存知ですか?
実は、妊娠中の女性が歯周病にかかっている場合、早産・低出生体重児出産のリスクが約7倍も高まるといわれています。
それは、妊娠中は歯周病が進行しやすいことが多くの専門家により報告されているのです。妊娠すると、あるホルモンの分泌が増加します。このホルモンの変化により、歯周病細菌が増えます。まず歯肉炎がおき、歯周ポケット内に歯肉に悪さをする物質が作られ、血流を通って赤ちゃんがいるお腹に影響を及ぼします。さらにその物質が増加することにより、子宮の収縮が増加し、早産・低出生体重児を出産するリスクが高くなると考えられています。また、切迫早産の妊婦の羊水からも歯周病の原因となる細菌が検出されたとの報告もあり、その細菌が血流を通って、直接胎盤や子宮に感染する可能性も考えられているのです。
妊娠を考えている女性は、妊娠する前に歯科検診を受けて治療をすませておくことが望ましいのです。
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