妊婦中の歯科治療
投稿日:2020年1月22日
カテゴリ:その他
こんにちは今回のテーマは妊娠中の歯科治療についてです。
1.歯科医院へかかるとき
必ず妊娠していることを歯科医師に告げてから診察を受けましょう。その際、妊娠週数と出産予定日を伝えてください。治療が必要ならば、つわりや流産・早産の可能性を考え、できるだけ妊娠4ヶ月から7ヶ月の安定期に受けましょう。ただし、妊娠前期・後期でも簡単な処置なら可能な場合もありますし、歯の痛みや炎症が胎児に悪影響を与える場合は、治療を優先することもあります。
2.レントゲン撮影
通常の歯科レントゲン撮影では、胎児に放射線障害を引き起こすことはありません。胎児に対して許容できる被曝量下限の5000分の1以下です。さらに鉛入りの防護エプロンをすれば、腹部への線量は少なくなりますので安心してください。
3.お薬について
歯科でよく使われる鎮痛剤(痛み止め)、抗生剤(化膿止め)の中にも妊婦さんに対してほぼ安全とされているお薬がありますので、通常それらを服用して問題ありません。
4.麻酔について
注射麻酔の場合、通常の歯科治療で使用する麻酔薬の量では胎児に影響はなく、問題はありません。
5.その他
治療中の体位がつらい時は伝えてください。楽な姿勢で治療を受けましょう。また、具合が悪くなったら、我慢せずスタッフにお知らせください。
妊婦中の治療は応急処置にとどめ、出産後落ち着いてから再来していただくなど、その他病状によって様々なケースがありますので、その都度相談なさってください。
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