歯周病と全身疾患について
投稿日:2022年12月3日
カテゴリ:歯周病
皆さんは歯周病に関係する全身疾患がどのくらいあるかご存知ですか?
現在、歯周病はかなりの数の全身疾患に影響を与えることがはっきりしてきました。
今回は歯周病と心疾患、脳血管疾患の関係についてお話します。 歯周病を放置していると、心筋梗塞や脳卒中にかかるリスクが高くなることが注目されています。
なぜ、歯の周囲で起きているはずの歯周病が心臓や脳に影響を与えるのでしょうか? 歯周病と全身疾患の関係は炎症と菌血症です。歯周病は細菌による感染症です。
歯周病による炎症は、原因刺激がバイオフィルム(細菌の塊)や歯肉の中の歯石です。 適切な歯周治療が行われない限り刺激は続くため、慢性的な炎症となります。 歯周病によって産生された炎症物質(炎症性サイトカイン)は血流に乗って全身に運ばれます。 そしていろいろな組織や臓器にまわり全身疾患を発症、悪化させます。 これが、歯周病の全身疾患の発症や悪化に関わるメカニズムの1つです。
このように歯周病は命を落とす病気とも関係があるのです。 口の中をよい状態に保つことは、あらゆる病気を予防することにつながります。 しっかりとケアをして免疫力を高め、虫歯や歯周病だけでなく病気知らずの健康な体を維持していくようにしましょう!
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