ガムを噛むことによるお口への影響
投稿日:2024年8月5日
カテゴリ:予防歯科
日常的にガムを噛んでいる方がいらっしゃると思います。今回は正しいガムの噛み方をお伝えしたいと思います。
まず、ガムを噛むことがもたらす効用についてです。
①唾液分泌の促進による口腔内環境改善作用
消化促進、口腔清掃、歯の再石灰化など
②脳の活性化
認知機能の増強や覚醒作用
③咀嚼・構音・表情などの口腔関連機能の向上
④歯のクリーニングや歯肉のマッサージ作用
これらの4つが挙げられますが、他にもフレーバーによるリフレッシュ作用やフッ化物などによる歯の再石灰化作用も期待できます。
しかし、誤ったガムの噛み方では効果が得られないばかりか、以下の悪影響が出てしまうこともあります。
①長時間のガムの喫食
・筋痛により歯痛や頭痛などの発生
・筋肉の硬化や短縮による顔の歪み
・顎関節障害
②強い力での咀嚼
・咀嚼筋の肥大
・骨隆起
・歯の破折や被せ物の脱落
③口を開けたままのガム咀嚼
・前歯の突出や口元の緩みなどの審美障害
・歯肉炎や虫歯などの口腔疾患
正しいガムの噛み方を知って、効果的に活用することが大切です。
長時間の咀嚼は控え、良い姿勢でお口を閉じて、前歯ではなく小臼歯あたりで軽い力を意識して噛むことが重要だと思います。
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