子どもの食べることの問題
投稿日:2024年5月7日
カテゴリ:小児歯科
子どもは、食べることを通してお口の機能を発達させていきますが、近年では子どもを取り巻く環境の変化により、お口の機能が育ちにくい状況があります。
お口の機能に限らず、子どもは大人からさまざまな動作を学びます。
食べるときは口を閉じて噛むことや、ふだんは口を閉じて鼻呼吸をすること、話すときに口腔周囲筋をしっかり動かすと明瞭な発音になること、 口腔周囲筋を大きく使うと豊かな表情を作れることも、大人から学習します。
ところが、コロナ禍におけるマスク着用で、大人の口の動きを見ることができない状況が長く続きました。
特にお口の機能の発達の要となる「食べること」の習得のハードルが高くなり、子どものお口の機能の発達に不利な状況となっています。
また、現代ではあまり噛まないですむ食品も多く、よく噛むことが健康につながるという認識が共有されていません。
日本歯科医学会の調査では、就学前の子どもの約半数に食べることの困りごとがあることが判明しています。 食べることの困りごとに対応することは、歯科医院の役目でもあります。
歯科医院でも「食べること」のお悩みを相談できますので、なんでも聞いてください。
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