歯周病と全身疾患
投稿日:2022年9月12日
カテゴリ:歯周病
歯周病、よく耳にする言葉ではないでしょうか?
歯周病の原因となるのは、歯垢と呼ばれる細菌です。この歯垢は時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。
嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて体の中に侵入しようとし、体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。これが歯周病の始まりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹等の炎症の症状です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
歯周病による慢性炎症が原因となって起こる体の病気には様々なものがあることがこれまでの研究でわかってきています。歯周病との関連が挙げられているものには糖尿病、誤嚥性肺炎、心筋梗塞・動脈硬化症、早産・低体重児出産などがあります。
特に、糖尿病との関連は深く、糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させることがあります。また、歯周病治療により糖尿病の状態が改善されることも報告されています。
歯周病の予防、治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。日々の歯磨き、口腔ケアを見直し全身の健康につなげましょう!
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