ご存じですか?感染性心内膜炎について②
投稿日:2020年3月14日
カテゴリ:その他
前回の感染性心内膜炎についてのお話の続きです。
歯科において血液に細菌が侵入する原因のうち、最も多いのは抜歯です。そのほか、内視鏡生検や、カテーテル治療などもあります。また、「心室中隔欠損症」や「動脈管開存症」などの先天性心疾患、「僧房弁逆流症」や「大動脈弁逆流症」などの後天性弁膜疾患などを持つといった、心臓に菌が付着しやすい状態にある人は、かかりやすいと考えられています。また、人工透析や慢性肝疾患、ステロイド治療を受けている人のように、免疫機能が低下している人も要注意です。そのためむし歯や歯周炎のある口の中にはより多く細菌が増殖しています。ふだんから歯磨きやうがいの習慣をつけ、むし歯が出来にくいようにしましょう。かかりつけの歯科に定期的にみてもらいましょう。むし歯や歯周炎が増悪するため、喫煙はさけましょう。
歯科治療において出血を伴うことが予想される場合、事前に抗生剤を投与させていただくことがあります。その量は大量ですが、処置当日の1時間前に一回のみです。
当院では皆様の安全を最優先として、この疾患の既往のある方には治療を行う前に抗生剤を処方させていただくことがあります。ご理解・ご協力のほどお願いいたします。
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