妊娠中に起きやすいお口のトラブル
投稿日:2020年1月28日
カテゴリ:その他
引き続き今回のテーマは妊娠中の歯科についてです。
①妊婦中の栄養と歯について
妊娠中はビタミン類が不足しがちで、特にビタミンBの不足は歯周組織に悪影響を及ぼし、歯肉炎を悪化させます。妊娠初期は特に、つわりのため偏食しがちと思われますが、必要な栄養素を十分補給しましょう。
また、妊娠初期から胎児の歯の形成が始まります。生まれてくる赤ちゃんの歯のためには、出来るだけ栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
②妊娠中に起きやすいお口のトラブル
むし歯
*妊娠すると唾液が酸性に傾き、粘り気が出る
*子宮増大による胃の圧迫の結果、食事・間食の回数 が増える
*つわりの嘔気で歯磨きが良くできなくなる
以上のような理由で、歯が酸にさらされる度合いが増えたり、歯垢がたまりやすくなった結果、むし歯が出来やすくなります。
妊娠性歯肉炎、歯周炎
*妊娠中は、女性ホルモンの増加や内分泌の変調が起きたり、口腔内が不衛生になると、歯肉が腫れたり出血しやすくなります。また、妊娠性エプーリスといって歯肉が赤くこぶのように大きく腫れてくることがあります。出産後に自然消失することが多いです。
*近年、歯周炎にかかっていると、低体重児出産や早産のリスクが高まることが分かってきました。母親が進行した歯周炎にかかっている場合、低体重児出産する率が7倍以上になるといわれています。
これらの症状は、口腔内清掃と規則正しくバランスのとれた食事によって予防できます。お口のトラブルで不安なこと、分からないことなど、あおば歯科のスタッフお答えしますので気軽にお声がけください!
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