タバコと歯周病
投稿日:2019年9月25日
カテゴリ:歯周病
今回は「たばこが歯周病に及ぼす影響」についてお話したいと思います。たばこが健康を害することは皆さんもよくご存知かと思います。
その「たばこ」、実は歯周病も大きく関係しているのです。
たばこの煙には500種類の化学物質が含まれています。その中にはなんと200種類以上の有害物質が含まれており、発がん性物質は50種類以上にのぼります!
「歯肉がん」や「舌がん」といった、「口腔がん」の危険因子にもなります。
喫煙者は非喫煙者に比べて、2~9倍歯周病にかかりやすいことがわかっています。
その原因は3大有害物質である、ニコチン、タール、一酸化炭素によるものです。
①ニコチンには強い血管収縮作用があるため、歯ぐきへ酸素や栄養が供給されにくくなります。
②タールは歯の表面に黒褐色に沈着し、不快な外観を作り出します。なによりもタールは有名な発がん物質です。
③一酸化炭素はニコチンとともに歯周病菌と戦う白血球の機能を著しく低下させ、少ない細菌数でも歯周病を発症させてしまいます。
これらの有害物質の相乗作用によって、歯周病は悪化し治療しても術後の経過が不良になってしまいます。
当院では、患者さまに禁煙をおすすめしております。禁煙に成功された方は、「家族が喜んでくれた」、「ご飯が美味しく感じる」などみなさん笑顔でお話してくださいます。
もし、禁煙したいと思っている方がいましたら、ぜひスタッフにお声がけ下さい。
皆さまのお口の健康が全身の健康に繋がるよう、努めてまいります!!
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